新生児はチアノーゼになりやすい?!チアノーゼになる原因と予防法!

爪や唇が青紫色になるチアノーゼという症状は、新生児の赤ちゃんに起こりやすいものです。
起こると何か病気なのではないか、命は大丈夫なのかと心配になってしまうような症状ですね。
しかし、チアノーゼの原因は様々で、原因によっては早急に病院へ受診しなければいけないこともあります。
新生児の赤ちゃんがチアノーゼになる原因や症状、受診のタイミングについて、予防法など詳しくご紹介していきます。
目次
チアノーゼとは?
チアノーゼとは、血液中の酸素が不足してしまうことにより起こります。
酸素が不足すると、皮膚や粘膜が青紫色になるという症状が起こるのです。
血液中ではヘモグロビンが酸素を運んでくれているのですが、ヘモグロビンがチアノーゼと大きく関係しています。
ヘモグロビンは常に全身を巡り、酸素を送り届けると、肺に戻ります。
肺で酸素を補給し、再び全身に酸素を送り届けます。
酸素と結合したヘモグロビンの場合、酸化ヘモグロビンといい、真っ赤な色をしています。
一方酸素を送り届けたあとのヘモグロビンは、還元ヘモグロビンといい、くらい赤紫色となります。
何らかの原因が起こり、肺や循環器に異常が起こると、酸素が不足した還元ヘモグロビンが増加するため、赤紫色のヘモグロビンが増え、皮膚が青紫色に見えるようになるのです。
この状態がチアノーゼなのですね。
チアノーゼには2つの種類
チアノーゼには2つの種類があります。
- 末梢性チアノーゼ…心臓が遠い手足や指などに症状が起こる。
- 中心性チアノーゼ…顔や体、唇などに症状が起こる。
新生児はチアノーゼになりやすい!?
新生児の赤ちゃんは、生まれた時は多血症という状態です。
そのため、酸欠状態に陥りやすく、チアノーゼになりやすくなるのです。
特に新生児の赤ちゃんが激しく泣く、鼻づまりがひどいという場合、末梢性チアノーゼになりやすくなります。
鼻づまり
鼻づまりでチアノーゼが起こることがあります。
新生児の赤ちゃんの鼻は空気の通り道が小さいため、鼻づまりを起こしやすいのです。
鼻づまりが起こった状態で授乳をすることで、口から酸素を取り入れることができず、鼻からも詰まっているため酸素を取り入れられないため、チアノーゼになってしまうのです。
鼻づまりが原因でチアノーゼが起こっている時は、鼻水を綿棒などで取り除いてあげるとよいです。
なかなか綿棒だととれないという場合は、蒸したタオルを使用し鼻の根元を温める事により、鼻づまりが解消されやすくなります。
激しく泣く
激しく泣くことでチアノーゼが起こることもあります。
新生児の赤ちゃんにとって、泣くということはものすごく大変で体力を使います。
そのため、激しく泣き続けると、酸素不足となりチアノーゼが起こってしまいます。
激しく泣くことでチアノーゼが起こっているという場合、しばらく様子をみます。
すると、自然とおさまります。
ところが呼吸が早い状態が続く、呼吸が止まっている状態が続くという場合は危険です。
病院へ受診しましょう。
新生児のチアノーゼ!病院へ受診するタイミングは?
新生児の赤ちゃんは末梢性チアノーゼが起こりやすい傾向があります。
しかし、抹消チアノーゼの場合、時間が経つことで自然に回復します。
そのため特別な処置は必要ではありません。
ところが末梢性チアノーゼではなく、中心性チアノーゼを起こした場合は注意が必要となります。
中心性チアノーゼの場合、中枢性呼吸抑制や呼吸器疾患、チアノーゼ性心疾患などが原因となり、症状が起こっているという場合があるからです。
肺や心臓などに重篤な疾患がおこっている可能性が考えられます。
そこで、新生児の顔や体や唇などが青紫色になる中心性チアノーゼの症状がおこった場合は、早急に病院へ受診しましょう。
末梢性チアノーゼの場合も、何度も何度も起こるという場合、心配な場合は、病院へ受診し医師に相談してみたほうがよいですね。
新生児のチアノーゼの予防法!
新生児の赤ちゃんのチアノーゼは、中心性チアノーゼの場合、心臓疾患、呼吸疾患が原因である場合、予防することは難しいものです。
しかし、末梢性チアノーゼの場合は、予防することが可能です。
鼻づまりが起こってしまっているときは、そのまま授乳をしてしまうと、チアノーゼがおこってしまいますね。
授乳中も呼吸が出来るように、授乳前に鼻づまりが起こっていないかどうかを確認し、詰まっている場合は、綿棒などを活用し鼻水を取り除いてあげてから授乳を行いましょう。
激しく泣き続けているという場合は、できるだけ早く抱っこを知てあげたり、落ち着くまで抱っこ、授乳などをしてあげる、泣いている原因への対処を行うことで、チアノーゼを防ぐことができますね。
まとめ
赤ちゃんのチアノーゼ、特に新生児の赤ちゃんはチアノーゼが起こりやすい傾向があります。
中心性チアノーゼの場合は早急な受診が必要ですが、末梢性チアノーゼの場合はしばらく様子を見ながら予防をしてみましょう。
なかなか治らない、頻繁に起こるという場合は受診し相談してみるとよいですね。
チアノーゼの症状を見てどちらのチアノーゼが起こっているのかを見極め、焦らずに冷静に対処しましょう。
自分ではよくわからないというような場合も、受診し相談してみてくださいね♪