激しい兄弟喧嘩に悩むママ必見!兄弟喧嘩の原因と対処法とは?

毎日と言っていいほど勃発する兄弟喧嘩・・・。
年を重ねるほどに、激しさが増していくような気がします。
我が家の長男5歳と次男4歳は、年子だからかいつも競い合っています。
仲が良い時はかなり良いものの、相性の悪い日は1日の中で何度も起きます。
そんな時ママはどうしていますか?
やっぱり大きい上の子を叱りますか?
上の子を立てて下の子を叱りますか?
そんな時、どんな言葉を使いますか?
原因は?
ママが兄弟喧嘩を止める時の方法などを紹介していきたいと思います。
目次
兄弟喧嘩の原因は?
親から見ると、子供の兄弟喧嘩は、些細なことが発端となり、くだらない内容だなー。なんて思いませんか?
この兄弟喧嘩の原因は実は本能からくるものなのです。
例えば、動物の場合、喧嘩は獲物を捕まえる時の実践練習となります。
また、自分のテリトリーを確保する為、仲間の中でボスを決めるために行われます。
人間にも少なからず、動物的本能が残っているため、喧嘩というものが引き起こるのですね。
動物とは違う点
動物と人間の違いは、ご存じのとおり理性や知性が人間にはあるという点です。
そして喧嘩をしても仲直りをして、再び笑い合うことができるでしょう。
ではなぜ、大人よりも、子供のほうが小さな出来事で喧嘩が引き起こってしまうのか・・・。
それは、理性や知性が、まだ十分に備わっていないからと考えられます。
思い返してみてください。
遊ぶ場所、使うおもちゃ、お菓子や食べ物争い、これらは動物がテリトリー守るときに喧嘩する形に似ていますよね!
このような争いは兄弟間で起こるだけではありません。
保育所や幼稚園・小学校などに入学し、他人と関わる場所が増えるという事は、他者とも揉め事が引き起こる可能性は十分に考えられますね。
時には激しい戦いになることもあるでしょう。
そんな時にどうしたら良いか、動物が獲物を捕まえるために喧嘩で戦い方を身に着けるのと同じように、家庭内の兄弟喧嘩で、他者との関わり方を学ぶのです。
家族だからこそできることです。
いつも、くだらないな、うるさいな。なんて思ってしまいがちな兄弟喧嘩には、大切な役割があったのですね。
上の子に目を向けて・・・!
兄弟喧嘩の果て、つい上も子ばかり怒ってしまう事はありませんか?
私も思う節があります。
下の子が先に泣いてしまうと、原因はどうであれ上の子を叱ってしまう事があります。
また、子供は全員大切というのを前提に、どんどん下に行くにつれて可愛いと思ってしまう事ってありますよね。
それは親の考えが悪いというよりかは、ここにも人間の本能のようなものが関係してくるのです。
2番目、3番目と下になるにつれ、上の子よりもかわいがってもらわなければいけないという本能が働くのです。また、母親にも小さい子を可愛がるという本能があるのです。
そんな本能が関係し、つい上の子を叱ってしまいがちになります。
上の子の気持ち
上の子ばかり叱られていると上の子は「なんで僕(私)ばっかり・・・」と感じるでしょう。
実際に私も3人兄弟の長女でしたが、幼少期を振り返ると、そんな気持ちになったこともあったなーと思い出します。
中には大人になってからも「母は自分がいらないと思っている」、「母は下の子ばかり可愛がる」と心の傷となり残るケースもあるようです。
喧嘩の止め方を誤ってしまうと、大人が思っているよりも、大きな傷を子供に残してしまう可能性もあるのですね。
本当は一番上の子は、育てる時も初めての事ばかりで手がかかり、その分とっても可愛いのですが、それに気づくのは親になってからですもんね。
誤った方法で喧嘩の仲裁に入ってしまうと、大きな傷をつけてしまう原因にもなりかねませんので注意しましょう。
女の子に手を出しちゃダメ・・・
よく「女の子に手を出しちゃだめよ」という注意の仕方がありますよね。
しかし、この注意はあまり良い言葉ではありません。
特に小学校に上がる前の小さなお子さんには、女の子だけではなく、誰を叩くことはいけない事だと教えなければいけません。
小学校くらいまでは女の子の方が体が大きい傾向があり、体力的にも男の子が負けてしまう事も少なくないでしょう。
そんな中、お姉ちゃんや妹に何度も叩かれ、一度叩き返したら「女の子は叩いちゃダメ!」と怒られてしまったら、納得のいかない気持ちになってしまいますよね・・・。
お姉ちゃんや妹よりも体も力も強くなる時が来ます。
そんな時、守るべき存在なのだと気づくようになるでしょう。
喧嘩はどうやって止めるべき?
喧嘩となると、どうやってやめさせよう。どう止めよう。と悩みますよね。
実は兄弟喧嘩の場合は、先にも紹介したようにたくさんの事を学ぶものなので、できれば親が止めに入らないほうが良いのです。
止めに入らなくても、少々時間が経てば、お互いに体力の限界が来て、喧嘩が終わります。子供の場合、いつまでもいつまでも喧嘩が続くことは無く、子供同士のルールにより、喧嘩が終わり、いつの間にか笑い合っているでしょう。
しかし喧嘩がヒートアップしすぎて怪我をしそうなときや、どちらかがかなり圧倒されている場合は、止めなければいけません。
止めるというよりかは、休止させましょう。
「ママおやつ食べるけど一緒に食べないー?」
「喧嘩が終わったら一緒にアイス食べよー」
などと声をかけてみてください。
喧嘩が終わり、喧嘩していた者同士が「やめて食べに行こうよ」といつの間にか仲直りしてきますよ。
兄弟喧嘩のジャッジは?
5.6歳以上になると、喧嘩のジャッジを下す必要があります。
それより小さい子の場合のジャッジはしなくても良いでしょう。
ここでポイントなのですが、喧嘩を休止させるときに下すジャッジは「引き分け」です。
その場で両者がいるところで、どちらが悪いと言ってしまうと、悪くなった方のプライドが傷ついたり、「○○が最初にやった!!」などの言い争いになり、収拾がつきません。
ジャッジの結果は喧嘩していた気持ちが落ち着いてから、子供一人一人に伝えると良いです。
個人個人話すことで、喧嘩に至った時のお互いの気持ちを良く聞いてあげられることになり、ママが認めてくれた。
自分も悪かったところがあったと認めやすくなります。
明らかにどちらかが悪い場合は、悪いことをした方に「どっちが悪かったかな?」と聞き、容認したら一緒に謝る形をとるのも良いですね。
小さい子は謝ることを嫌がったり、泣いてしまう事がありうまく謝れないので、ママが一緒に謝るお手伝いをするようにすると、うまく謝れますよ。
兄弟喧嘩の模様を見ていなかったら?
兄弟喧嘩の一部始終見ていなかった!なんてこともありますよね。
そんな時は、両者の話をとことん聞いてあげましょう。
嘘をついて自分は悪くないように話す事もあるカもしれません。
嘘を話したことに怒りたくなる気持ちもありますが、グッとこらえます。
そして、嘘かな?と思った部分を何度か繰り返し聞き直し、子供の目をじっと見て確認します。
すると子供は本当のことを話し始めたり、次回から嘘の証言をしなくなっていくでしょう。
嘘を言ったことを起こるのは逆効果です。
ママは嘘をついた話でも、本当の話だと思って聞くし、信じているという姿勢を見せることで、子供は素直に正直な話をするようになるでしょう。
ごめんなさいは言わせるべき?
子供が小さい頃は、ごめんなさいという場面を教えるために、ママが「ごめんなさいは?」と促し、ごめんなさいを言う形でしたよね。
しかし、ごめんなさいという言葉や、言うべき時をわかるようになってからは、ママがごめんなさいを促すことは良くありません。
自分は悪くないと思っているのに謝らせてしまうと、自分の事をママが知ってくれていないともうようになり、次第に反省していなくても謝っておけばいい。なんて思うようになってしまいます。
子供が謝りたくないと言っているとき、意地を張っているだけではなく何かしら自分が悪くないと思った原因があるはずです。
謝りたくないというときは、無理やり謝らせずに、なぜ謝りたくないのかを聞くようにすると良いですね。
兄弟喧嘩はサインかも?
兄弟喧嘩は、子供の心情を知るためのものにもなります。
例えばいつもなら喧嘩をしないようなことで喧嘩が始まる、いつもより暴力的、喧嘩がいつもより長い、どちらか一方が何度も喧嘩を仕掛ける・・・。
そんな時は、子供の気持ちが不安定になっているサインかもしれません。
保育所や小学校のお友達と何かがあった。何か上手くできなかった。
そんな時にどうにもならない自分の気持ちが爆発寸前で、兄弟喧嘩に発展している可能性があるのです。
そこでその子をママが叱ってしまうと、『ママまで自分の敵だ!』、『自分を助けてくれる人が居ない』、とますます状態は悪化します。
八つ当たりされてしまった子供には「今日何か嫌なことがあったからかも。許してあげて」と声をかけ、あまり怒らないほうが良いでしょう。
子どもの異変に気づくことができるという点でも兄弟喧嘩はくだらないものではなく大切なものですね。
まとめ
- 兄弟喧嘩の根本的な部分は本能が関係する。
- 上の子ばかり怒るのはNG。
- ジャッジは公平に、後からそれぞれに本当のジャッジを伝える。
- 喧嘩を見ていなかったら、両者の話をとことん聞く。
- ごめんなさいは無理やり言わせようとしない
- 兄弟喧嘩で、子供の異変に気づける
兄弟喧嘩は子供たちが成長していく中でとても大切なことです。
相手への力加減や、自分がされることで痛みを知ることも出来ます。
しかし、同時に相手への優しさも増えていく事でしょう。
全ての喧嘩を辞めさせるのではなく、子供たちの様子を見ながら、必要に応じて助け船を出すという感覚でいると良いですね。
子供の叱り方、ほめ方がわからない方はこちらも参考にしてみてください。