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妊娠中に血便はよくある!?鮮血が出る原因と対処法!赤ちゃんへの影響はあるの?

妊娠中、トイレでいつも通り排便をしていただけなのに、急に血便が出たら、ものすごく驚きますよね。

びっくりしますし、ものすごく不安になってしまい焦ります。

病気?!赤ちゃんに異変?!とものすごく心配になりますが、実は妊娠中の血便はさほど驚くことではなく、意外と多く見られるものなのです。

一方で、血便が病気のサインであるという場合もあります。

見極め、正しい対処を行なうためにも、妊娠中の血便の原因や対処法、赤ちゃんへの影響などについて詳しくご紹介していきます。

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血便とは?

血便は、便に血が混ざっている状態を指します。

便が真っ赤になっている様子をイメージですよね。

しかし、実は血便にも色々なタイプがあります。

真っ赤な便というのはほぼありません。

便に血が混ざっている便が出るということは、便が排出される過程で出血してしまっているということが考えられます。

消化器官、直腸、肛門から出血しているということが考えられます。

どこから出血しているかにより、血便の状態も変化します。

黒褐色の血便の場合もありますし、鮮やかな赤い血液がそのまま便と一緒に出てくるという場合もあります。

また、見ただけでは分からないものの、便を検査してみた時に血液反応が起こるというようなこともあります。

ドロッとした粘液状の便が混ざるという場合は血便ではなく粘血便と呼ばれます。

色々な種類の血便があるのですね。

妊娠中に血便が出てくる原因は、ほとんど痔

妊娠中に血便が出てくる原因はほとんどの場合が痔です。

妊娠すると体内の水分が子宮に集まりやすくなります。

すると、本来は腸の中にあるべき水分も子宮の方へと取られてしまい、水分が不足しやすくなるのです。

腸内の水分が不足してしまうと、便がとても硬い状態となります。

便が直腸の中などに傷をつけ、出血してしまうのです。

妊娠後期は更に子宮が大きくなり、下半身に負担が大きくかかるようになります。

子宮が腸を圧迫してしまうため、便秘気味になり、血行不良となってしまいます。

お腹が大きいと運動不足となってしまい、痔になりやすくなるということがあります。

妊娠をしてから痔になるという妊婦さんも多いですし、妊娠の前から痔になっていたという場合は、痔の悪化が起こってしまうこともあります。

出産時に痔になるという場合もあります。

妊娠するとなりやすい痔の種類と血便とは?

妊娠した妊婦さんが鳴りやすい痔の種類と血便があります。

【いぼ痔】

直腸と子宮は近い位置にあるのです。

そして、妊娠し更に大きくなった子宮は、直腸を圧迫してしまい血流が悪くなります。

するといぼ痔になってしまいます。

いぼ痔にも、直腸付近にできる内痔核、肛門付近にできる外痔核という2つの種類があります。

直腸には神経が無く、痛みはありません。

便秘が続いている時に排便するためにと力を入れると直腸の近くにできた痔が肛門へと押されてしまい、残尿感があり、いぼに傷がつき、出血してしまうということがあります。

外核痔の場合、肛門の近くにあるため痛みを感じやすくなります。

ときには出血してしまいます。

肛門の付近に触れてみると、コブやいぼのようなありふれられます。

長時間座って過ごすことで、肛門付近の静脈が圧迫されやすく注意が必要です。

どちらも出血箇所が肛門の近くであるため、血便が出るといっても、鮮血のような血が便と一緒にでるというような状態ですね。

  • いぼ痔の治療

いぼ痔の治療には、軟膏、座薬、内服薬があります。

炎症が起き、激しく痛む場合などは、切除するための手術が必要です。

しかし、妊娠中には基本的に手術は行いません。

【切れ痔】

腸内の水分が不足し、便が固くなってしまうと、排出する際に、硬い便が肛門付近の粘膜を傷つけます。

傷から出血し切れ痔となってしまうのですね。

固くなった便を無理に出そうとして力を入れてしまうと、切れ痔になりやすくなります。

また、下痢が続いてしまっているとき、排便の回数が多いと、何度も肛門付近を拭くため、拭くことで肛門の粘膜が切れ、切れ痔となってしまうことがあります。

切れ痔の場合、肛門付近で出血するため、血便というより、便と血液が一緒に出てくるような感じです。

出る血は赤い鮮血です。

トイレが真っ赤になるほどに便器の中に出血するというようなことも珍しくありません。

妊婦が痔になった時の治療はどうする?

妊娠や出産を機に、痔になってしまうということは少くありません。

痔になるということは、女性にとっては恥ずかしいと感じてしまうことでもありますね。

そのため、治療のためにと病院へ行く事を躊躇してしまうことも少くありません。

しかし、原因が痔でも、症状を放置していると危険な場合もあるので注意しなければいけません。

軽度な痔の場合は、出血後から2日から1週間ほどで自然に治癒し、出血がおさまります。

しかし、痔の原因が便秘だと、根本的に便秘を解消する治療等を受けなければ、どんどん痔が重症化してしまいます。

痔になってしまっている、便秘がひどいという場合は、かかりつけの産婦人科医に相談するとよいですよ。

血便の原因は痔であると判明した場合は、便秘を緩和するための薬が処方されます。

妊娠中に痔になった場合、他の科を受診しなくても、産婦人科で相談するとよいです。

もし重症化していて、他の科への受診が必要だと判明すれば、産婦人科から紹介してもらえるので安心して相談しましょう。

いぼ痔や切れ痔で血便!赤ちゃんへの影響は?

いぼ痔や切れ痔により、血便が出てしまっても、赤ちゃんへの影響はないと考えられます。

血便とはいえ、直腸、肛門の付近で出血してしまっているため、2,3日ほどで出血はおさまり、1週間ほどで落ち着き、元に戻ります。

赤ちゃんへの影響が及ぶとすれば、血便ではなく便秘による影響が及びます。

便秘になってしまうと、血液の流れが悪くなってしまいます。

腸内にガスが溜まり、血液の質の低下、栄養が血液にのり赤ちゃんまでしっかりと行き届かないという状態が起こってしまいます。

痔による出血よりも、便秘が胎児の成長に影響が及んでしまいますね。

痔による血便への対処法

痔による血便の場合の自分でもできる対処法についてです。

お尻をあたためる

お尻をあたためるようにしましょう。

痔により直腸付近、肛門に傷がある場合、お尻を冷やすと悪化してしまいます。

お尻を温めると傷の治りが早くなります。

夜に入浴するという場合も、シャワーだけではなく、湯船につかりあたためるとよいですよ。

肛門付近やお尻を洗うときは、触れると痛いので優しく洗いましょう。

石鹸をしっかりと泡立て、肛門の周りを優しく円を書くような形で洗うと良いですよ。

清潔にもなりますし、血流もよくなり、痔の治りを早めてくれます。

しかし、切れ痔やいぼ痔に対して温めるのは効果的であるものの、あな痔(痔ろう)と診断された場合、お風呂で温めると細菌が繁殖して化膿してしまっているため、悪化してしまいます。

痔ろうの場合は入浴で温めるのはやめましょう。

また、肛門が赤く腫れているという場合は温めるのではなく、氷水で冷やしたほうがよいです。

トイレの便座

妊娠中に痔になってしまったという場合、便秘でなかなか便が出ないという場合、トイレの便座に長くすわってしまっていると、血流が悪くなり、便も出にくくなります。

短時間でサッとしっかり排便できるようにするために、トイレの便器は温めておくことをおすすめします

また、下半身が冷えてしまわないように寒い時期はトイレも温めておいたほうがよいですね。

ウォッシュレット

排便した後、トイレットペーパーでそのまま拭くと、肛門への刺激となり、痔が悪化してしまいます。

下痢をしているとトイレットペーパーを使用する回数が増え、より悪化の原因となります。

そこで、極力トイレットペーパーを使用せずに温水のウォッシュレットで清潔を保つようにするとよいですね。

乾燥機能がついていれば、拭かなくてもよいですね。

腸内環境の改善

腸内環境を改善し整えることも大切です

腸内に善玉菌をたくさんつくることができると、便秘解消に繋がります。

善玉菌の代表的な乳酸菌を摂取するところから初めてみるとよいですね。

チーズやキムチや醤油や味噌、納豆やヨーグルとなどで取り入れましょう。

発酵食品がおすすめです。

また、腸内の善玉菌を増やすためには、善玉菌への餌が必要です

オリゴ糖は善玉菌の餌となり、善玉菌の多い腸内環境となるので一緒に摂取するとよいですよ。

朝の一杯

朝に一杯の水を飲むようにすると良いです。

血便がでるほど硬い便の場合、水分が十分に足りていませんね。

また、腸がしっかりと活動していません。

毎朝排便ができると痔になりにくくなります。

便意を我慢したり、便意を感じないと便秘が悪化し痔が悪化してしまいますね。

そこで、朝に一杯の水や白湯を飲むことで、水分を与えることもできますし、腸の動きがよくなり、朝からしっかりと排便ができるようになります。

排便を正常におこなうためにも、朝に一杯の水やお湯を飲む習慣をつけるとよいですね。

食物繊維

食物繊維を積極的に摂取しましょう。

食べたものが直接健康の状態を左右します。

便秘で便が出にくく、痔になってしまっている!という場合は、食物繊維を摂取することで、柔らかい便へと導くことができますね。

ただし食物繊維には、水に溶けるタイプの水溶性食物繊維と水分を吸収し膨らむ、不溶性食物繊維があります。

便を柔らかくするためには水溶性食物繊維を摂取するようにしましょう。

バナナやりんごやわかめやひじきなどですね。

しかし、便を膨らませ、腸を刺激し、腸の働きを良くし便の排出を促すためには、不溶性食物繊維も必要となります。

ごぼう、さつまいも、れんこん、押し麦等を摂取するとよいですね。

妊娠中に痔以外で血便がでる原因は?

妊娠中に痔外で血便がでるという場合もあります。

ほとんどの場合は痔ですが、痔ではない場合があるので症状に注意し早急な受診が必要となる場合もあります。

ウイルスや細菌が原因

ウイルスや細菌が原因で、血便が出るという場合もあります。

下痢が続き、落ち着かず、血便のような物が出たという場合、痔が原因の血便以外の可能性が考えられます。

発熱、辛い腹痛などがある場合、大腸の炎症が起こっている可能性が考えられます。

細菌の黄色ブドウ球菌、サルモネラ菌、カンピロバクター、冬の場合はノロウイルスやロタウイルスが原因となり、血便が起こっていることがあります。

感染性の場合、下痢と共に吐き気や嘔吐が起こり、血便がでることがあります。

下痢の症状がひどいため、血便とともにひどい下痢や嘔吐、吐き気などの症状が起こっているという場合は、早急にかかりつけの産婦人科に連絡しましょう。

産院中でのウイルスによる感染を防ぐためにも、受診前に連絡しておくようにしましょう。

消化器系による血便

痔の場合、血便は鮮血のような真っ赤な血が便と一緒に出ます。

便になんとなく赤い血がついている、黒褐色のような色という場合、出血してから時間が経っていることが考えられます。

すると、直腸や肛門付近ではなく、消化器系の臓器からの出血が疑われます。

大腸がんや小腸がんなどの恐ろしい病気が原因の場合もありますし、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、大腸ポリープなどでも血便が出てしまいます。

また、子宮頸癌の場合も末期症状として血便が出ます。

専門的な治療が必要となります。

よく分からない血便が出たという場合、危険な病気が潜んでいる場合もあるので、恥ずかしがる事無く、かかりつけの医師に診察を受けるようにしましょう。

まとめ

妊娠中に血便がでることはありますが、だいたいが痔です。

しかし、ときに恐ろしい病気が隠れていることもあります。

血便が見られるという場合は、恥ずかしがること無く、かかりつけの産科医に相談してみるとよいですね。

また、痔と診断された場合は、痔を悪化させないように対処しましょう。

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