妊娠後期は酸欠になりやすい?!息苦しくなる原因と対処法!
妊娠後期出産間近になると身体に不調が現れるようになります。
つわりが再発したり、腰痛が起こったり、こむら返りが起こりやすくなったり、様々な不調がおこります。
そんな中、妊娠後期に息苦しくなる、酸欠になるという症状が起こることがあるのです。
妊娠後期に酸欠になる原因や対処法についてご紹介していきますね
目次
妊娠後期は酸欠になりやすい!?なぜ?
なぜ妊娠後期は酸欠になりやすいのでしょうか。
通常は激しい運動の後や、登山などで酸素が薄い場所に居たり、地下工事現場で通気が悪い場所に居るという場合、酸欠になることがりますね。
ところが、妊娠後期の酸欠は通常の生活をしているのにもかかわらず、起こってしまうのです。
貧血や酸欠状態
貧血になると酸欠状態に陥ります。
妊娠中は自然に血液の生産量が増加するものの、血液量が増えても酸素を運ぶための赤血球が増えるというわけではありません
そのため、血は薄くなり赤血球の濃度が低下すると、酸素が行き渡りにくくなるのです。
血液が酸素不足となり、酸欠がおこるのですね。
お腹による圧迫
妊娠後期になり、大きくなったお腹により圧迫されてしまい、酸欠となることがあります。
急激に大きくなった子宮により臓器が圧迫去れると、肺が押し上げられたり、腸が膀胱などが下へと圧迫されてしまうようになります。
すると、息苦しさを感じます。
また、子宮が大きくなり、下半身かた心臓へと血液をおくり戻したくなり、血液の循環が上手く行かなくなってしまい、酸欠状態が起こります。
鉄欠乏性貧血・葉酸欠乏性貧血
お腹の中で赤ちゃんの血液を作るためも、妊娠後期は血の材料が必要となります。
そのため、血液をつくるための鉄分がママの身体で不足すると、鉄欠乏性貧血が起こります。
また、葉酸も赤血球をつくるために必要ですが、赤ちゃんの脳や脊髄を作るためにも欠かせません。
そこでママの身体では葉酸欠乏性貧血が起こります。
鉄分と葉酸が不足すると、息苦しさを感じたり、酸欠となります。
自律神経の乱れ・ストレス
自律神経の乱れやストレスなどにより、血管が遅くなり、血流が悪くなります。
血流が悪くなると酸素が行き渡らずに酸欠となったり、呼吸器の働きに悪影響を与えてしまいます。
酸欠の症状とは?息苦しさ以外も…!?
酸欠の症状としては、息苦しさが挙げられますね。
しかし、実は息苦しさ以外にも症状があります。
酸欠はほおっておくと重症化してしまうため、酸欠の症状をよく知り、早期発見することが大切ですね。
動悸
酸欠になると、息苦しさと共に動悸を感じます。
心臓の働きが増すため、心拍数が上昇します。
横隔膜が大きな子宮にり圧迫されたり、赤血球が減少しママの身体に血液や酸素を送り込もうとするために、心臓が早くなります。
めまい・肉体的疲労
鉄分が不足すると酸欠状態となります。
血液の循環が集中してしまうと、脳に血液が送りこまれなくなり、酸欠状態となり、さらにめまいを感じてします。
また、急に立ち上がったときに立ちくらみが起こることもあります。
また、酸素が行き渡らなくなるた、ひどい肩こりが起こったり、疲れやすく感じたりと、肉体的疲労を感じるようにもなります。
酸欠になると赤ちゃんへの影響は?
酸欠になったときママは息苦しかったり、具合が悪いですよね。
しかし、酸欠の症状はママだけではなく、赤ちゃんも同じく酸欠状態となることが多いです。
赤ちゃんが血液、酸素だけではなく、栄養も一生に送り届けられているため、酸欠となると栄養素も上手く赤ちゃんに行き渡らなくなってしまいます。
成長が遅れる、脳への障害
酸欠となり、栄養素の供給が上手く行かなくなったり、不足してしまうと、発育不全や低出生体重児未熟児という状態で生まれてくることがあります。
また、酸欠で酸素が不足していたということで、脳にも十分な酸素が回らずに、脳機能への悪影響、自閉症などが起こる可能性があると言われています。
虚弱体質に
酸欠になり、赤ちゃんに十分な栄養素や酸素が送られなくなると、未熟児となってしまうことがあります。
また、産後虚弱体質になることがあります。
虚弱体質だと病気い対する免疫力が低かったり、産後すぐに集中治療室に入れられることもあります。
早産・流産
酸欠となると、息苦しくなり早産や流産が起こってしまうことがあります。
まだ生まれる日ではないのに、苦しくて早くお腹からでたいという気持ちになり、早産や流産などが起こることがあると言われています。
酸欠でパニック障害に…
酸欠になると、なんの前触れもなく、息苦しさや動悸、吐き気等を感じます。
そのため、いつ症状が起こるのかとパニック障害となってしまうことがあります。
うつ病に発展してしまうこともあります。
酸欠を感じたときは、早めに対処法をおこないましょう。
妊娠後期の酸欠への対処法!
では、妊娠後期の酸欠の対処法についてご紹介
鉄分・葉酸の摂取
鉄分や葉酸を積極的に摂取しましょう。
血液で酸素を十分に運ぶためには赤血球が欠かせません。
そこで葉酸を十分に摂取しましょう。
サプリメント
サプリメントで栄養を補うということもできます。
しかし、過剰に行なうと毒になってしまうことがあるんですね。
安全の成分でできているサプリメントを適量摂取しましょう。
身体を横にする
妊娠後期の酸欠は、食後又は寝る前に感じる事が多い傾向があります。
食後は食べた物を消化するために、胃や消化器官に血液が送られるため、心臓への負担がかかります。
また、寝る時はお腹が大きく、臓器などがお腹で圧迫されてしまい、息苦しくなります。
身体の左側を下にして横になると、息苦しさが改善され、酸欠状態を抜け出すことができますよ。
無理をしない、休む
息苦しさを感じ、酸欠になることには、ストレスも関係します。
酸欠の症状が出て、苦しくなったときは、無理せずにイスやソファー、床などに座り休みましょう。
リラックスする時間を作るということは酸欠を防ぐことになります。
椅子座れるのであれば、呼吸が楽になる姿勢をとりましょう。
自分が楽だと感じる姿勢でよいのですが、背筋を伸ばすように前屈みになると、肺などの呼吸器が働くようになり、息苦しさから開放されやすくおすすめです。
日々の生活の中でリラックスできる時間を作ると、自律神経の乱れが起こりにくくなったり、血管が広がりやすくなり、妊娠中の身体にとっても赤ちゃんにとっても、とても良い効果が得られます。
日頃から、無理せずに、ゆっくりと行動する事を心かげましょう。
まとめ
妊娠後期は酸欠になりやすいのですが、対策を行いましょう。
もちろん対策を行っていたからいって、酸欠に成らないというわけではないので、酸欠になってしまった場合は、正しい対処法を焦らずに行いましょう。
日頃から、心も身体もゆったりとリラックスして過ごすとよいですね。
酸欠が頻繁に起こったり、改善されないというときなどは、我慢せずにかかりつけの医師に相談しましょう。