辛い!!妊婦は逆流性食道炎になりやすい!?つわりの影響?症状、原因、対処法!

胃から胃酸が逆流してしまうことにより食道に炎症が起こるのが逆流性食道炎です。
私も妊娠中に逆流性食道炎になりかなり苦しい思いをしました。
通常は肥満気味の人や高齢者の方が発症しやすい病気だと言われていますが、妊婦さんもなりやすい病気の1つなのです。
なぜ逆流性食道炎になってしまうのか、原因と症状、つわりの影響なのか…。
逆流性食道炎が辛いときの対処法などについて詳しくお送りします。
目次
逆流性食道炎とは!?メカニズムは?
逆流食道炎は、胃液や胃酸、食べた物などが逆流してしまい食道に炎症が起こる状態を指します。
通常、胃液などにより食道に炎症が起こらないように食道と胃を繋いでいる下部食道括約筋という筋肉により食道が締められているのです。
そのため、胃の内容物が逆流してくること無く過ごすことができています。
ところが、肥満や便秘や加齢、そして妊娠などが原因となり、下部食道括約筋が緩んでしまいやすくなります。
下部食道括約筋が緩むと胃の中の圧力が高くなってしまい、逆流が起きてしまうのです。
逆流してしまうと食道がただれ、炎症が起き、ひどい時は腫瘍ができてしまうこともあります。
妊婦は逆流性食道炎になりやすい!つわりが原因?
妊娠中は逆流性食道炎になりやすいのですが、なりやすい原因として2つの要因が影響します。
子宮が大きくなる
妊娠すると妊婦さんの身体の中では子宮が大きくなります。
すると、胃が子宮により下から上へと突き上げられてしまい圧迫されてしまうのです。
食道と胃を繋いでいる下部食道括約筋の圧力が低下し、胃の内容物と胃酸が食道に逆流してしまいます。
ホルモンバランスの変化
ホルモンバランスの変化も原因の1つです。
体内では妊娠の継続のためにプロゲステロンという女性ホルモンの分泌量が増えるのです。
プロゲステロンの働きにより胃腸の筋肉が緩んでしまいます。
すると直腸に食べ物を運ぶために必要な消化管の筋肉が収縮する動き、蠕動運動が低下してしまうため、消化されずに逆流しやすくなってしまうのです。
胃の動きが悪くなってしまい逆流性食道炎となりやすくなりますが、腸の動きも鈍くなり、便秘にもなりやすくなってしまいますね。
妊娠によるこの2つの変化も逆流性食道炎になりやすい原因となるのです。
逆流性食道炎とつわりは別物?
逆流性食道炎とつわりは別物でした、。
つわりと逆流性食道炎は似ているものの別物です。
なぜこんなにつわりが長く続くのだろうと妊娠初期から後期まで嘔吐が続いていた私は思っていたのですが、実はつわりだけではなく逆流性食道炎にもなってしまっていたため、ずっと続いていたのですね。
逆流性食道炎の症状は、嘔吐、ゲップ、胃のむかつき、胸焼け、お腹の張りなどが起こります。
また逆流した胃液により喉にも炎症が起こってしまい、声が枯れてしまうということもあります。
逆流性食道炎の症状のピークは妊娠中期である傾向があります。
人によっては妊娠初期から症状が起こることがありますが…。
妊娠初期はつわりである場合が多いのですが、つわりから逆流性食道炎のピークになることでつわりが続いているように感じる事が多いですね。
つわりは12~16週くらいにはおさまる傾向があるため、その後も吐き気や胸焼けなどが続いてしまっているという場合は逆流性食道炎である可能性が十分に考えられます。
似ているので混同されやすいですね。
逆流性食道炎は病院に受診すべき?
逆流性食道炎の症状が感じられた場合、日常生活に支障が起こるという時は産婦人科で相談してみると良いです。
悪化してしまうと食道が細くなり食べ物の通りが悪くなってしまったり、炎症が起こっている部分から出血し貧血や吐血が起こることもあります。
また、つわりから逆流性食道炎と続くと、かなり長い期間食事をしっかりととることができなくなってしまいます。
水分すらも摂取できなくなってしまうこともあります。
脱水症状になるのが怖いので、水分も摂取できない、食事も全く食べられないというような場合は受診したほうがよいですね。
脱水症状を避けるために氷をなめたりして、少しずつ水分を摂取するのもおすすめです。
逆流性食道炎での薬の服用は可能?
辛い逆流性食道炎ですが、症状を軽くしたいと思い、胃薬などの薬の服用をしたくなります。
しかし、自己判断での服用は避けましょう。
逆襲性食道炎で受診した場合は、胃酸の分泌を抑えたり、胃酸を中和したり、胃の機能を整える薬などがあります。
妊婦さんでも比較的安全に服用できる薬もあるので医師に相談し処方してもらったものを服用しましょう。
自己判断で市販薬を服用し逆流性食道炎に対処するのは間違いですね。
妊婦が逆流性食道炎にならないための予防法!
妊婦さんが逆流性食道炎にならないための予防法をご紹介します。
以下のポイントに注意して過ごすことで予防や症状の緩和に繋がります。
食べ物に注意
食べ物に注意しましょう。
脂質やタンパク質を摂取しすぎてしまうと、下部食道括約筋が緩んでしまう原因となり、逆流性食道炎が起こりやすくなってしまいます。
- 脂質やタンパク質が多い食べ物。
- チョコレートなどの甘すぎるもの
- 唐辛子や香辛料などの辛いもの
- レモンなどの酸味が強いもの
などはできるだけ避けたほうが良いです。
飲み物にも注意
飲み物にも注意しましょう。
コーヒーやお茶などのカフェインが含まれている飲み物は胃酸が増えたり胸焼けを起こしてしまう原因となりやすいので控えたほうがよいです。
食べ方や食べる量にも注意
食べ方や食べる量にも注意しましょう。
食事は少量に分けて行うとよいです。
よく噛んで食べましょう。
そうすることで胃の負担を減らすことができます。
また、腹八分目で食事を終えることも大切です。
就寝3時間前くらいには食事を終えておくことも予防となりますよ。
食べてすぐに横になってしまったりすると逆流しやすいので注意ですね。
姿勢を意識
姿勢を意識することも大切なポイントとなります。
前かがみの姿勢は胃からの逆流がしやすいので避けたほうがよいです。
また、眠る時は少し上半身を高くしましょう。
上半身を高くして寝ることで胃酸の逆流を抑えることができ、逆流性食道炎を防ぐことになりますよ。
まとめ
妊娠中はホルモンバランスの変化、子宮が大きくなる、下部食道括約筋の緩みなどが起こりやすくなり、逆流性食道炎になりやすくなってしまいます。
逆流性食道炎に一度なってしまうと治るまでかなり続きやすく辛い思いをしてしまうので、ならないように予防しましょう。
食事内容や量や姿勢を見直しながら改善したいですね。
症状がひどく食事も水分も摂取できないというようなときは無理しすぎず産科の担当医に相談しましょう。