水疱瘡の潜伏期間、感染期間、初期症状とは?自宅できる対処法や治療法!

保育所や幼稚園、小学校で流行する病気の1つ、水疱瘡についてです。
水疱瘡は急に子供の身体に発疹ができ始め、水ぶくれの状態となり次々と全身に広がって行くためパパママもびっくりです。
水疱瘡になってしまった時に焦らずに対処するためにも、水疱瘡について詳しく知っておきたいですね。
そこで今回は水疱瘡の潜伏期間や感染期間、初期症状や受診について、自宅でしてあげられる対処法についてご紹介します。
目次
水疱瘡とは…?
水疱瘡とは、別名「水痘」と呼ばれる病気です。
原因は水痘、帯状疱疹ウイルスの初感染により起こる感染症です。
主に乳幼児~児童の期間に感染する病気となります。
一年中感染する可能性はあるものの、冬から春にかけての発症が多く見られる傾向があります。
水疱瘡の潜伏期間は?
水疱瘡の潜伏期間は14日~21日程です。
水疱瘡に感染した子と共に過ごした時間があってもすぐには感染しません。
いつの間にか感染してしまっていて、発症するということが多いのです。
水疱瘡になったときの初期症状とは?
水疱瘡かな?と不安になった時に役立つ初期症状についてです。
子供の水疱瘡の初期症状としては、まずは身体に発疹ができます。
盛り上がった赤い発疹が2、3個できます。
紅班と呼ばれる赤い小さな湿疹がまずは出ます。
また、丘疹と呼ばれる盛り上がった形の発疹もできることがあります。
その後、全身に広がります。
同時に発熱が見られ、熱は2,3日ほど続くことがあります。
年齢が高ければ高いほど発熱期間が長くなります。
発疹は中に液体が含まれた水ぶくれ、水泡などの発疹となります。
一見、虫刺されかな?あせも?などと見逃してしまいがちですが、小さな発疹がどんどん増えていくような様子が見られた場合、全身に発疹が広がった場合は水疱瘡の可能性が高いです。
子供の水疱瘡は早期治療が大切?
子供の水疱瘡は48時間以内であれば、原因となるウイルスの増殖を抑えることができる内服薬が処方されることがあります。
すると、症状が軽く済むそうです。
しかし、この薬を使用することで免疫がつきにくくなるというような考えもあり、小児科ごとに方針がことなるそうです。
どちらにせよ、早期発見早期治療を始めたほうが安心ですね。
水疱瘡の治療方法は?
水疱瘡の治療方法としては、症状を抑える対処療法となります。
かゆみにより発疹をかきむしってしまうと水泡が破れてしまい感染範囲がひろがってしまいます。
かゆみを抑えかきむしりを防ぐために、カチリという外用薬が処方されます。
また、かゆみを抑制するため、じくじくした炎症を抑えるための抗ヒスタミン薬を内服することもあります。
さらに、水疱瘡の原因となるウイルスを防ぐためのアシクロビルという抗ウイルス薬が処方されることもあります。
市販薬にはないので小児科に受診し処方してもらってください。
水疱瘡の感染期間は?出席停止日数は?
水疱瘡の感染期間としては約1週間程となります。
水疱瘡の感染力がとても強く、学校保健安全法で第二種感染症ということで出席停止となります。
保育所、幼稚園、小学校を休まなければいけません。
いつまで休む?いつから行ける?
いつまで休む?いつから行くことができるのか?ということについては、目安があります。
目安としては、全ての湿疹がかさぶたとなるまでとなります。
発疹ができ、水ぶくれとなり、その後かさぶたとなるまでには個人差があるのです。
大体の目安としては1週間ほどですべての湿疹がかさぶたとなる傾向があります。
すべての湿疹がかさぶたとなれば出席することができるというわけですね。
水疱瘡を予防!兄弟間で予防!感染経路とは…?
水疱瘡の感染経路は3つです。
- 飛沫感染…くしゃみ・咳
- 接触感染…タオルや手すり等などについたウイルスにふれることにより
- 空気感染…空気中に漂うウイルスを吸い込むことにより
様々な感染経路があり、お風呂などの水を通しても感染してしまうため、家庭内での感染を防ぐことはかなり難しく、90%の確率で防ぐことはできないと言われています。
一人が水疱瘡になってしまったら、兄弟全員がなると覚悟することとなりますね。
水疱瘡になった時にできる対処法は?
では、水疱瘡になった時にできる対処法についてです。
受診
まずは、水疱瘡になったとき、疑われるときは小児科に受診しましょう。
治療を受けることが必要となります。
重症化を防ぐためにもできるだけ早く受診しましょう。
また、水疱瘡に罹った子供がいて兄弟が居る場合、感染を防ぐことができない病気なので兄弟共に受診したほうが良いです。
安静
水疱瘡の場合、かゆみや発熱でぐったりする子もいますが、熱があまり高く上がらず、身体の発疹はあるものの元気な子もいます。
しかし、外出などは控え、自宅で安静に過ごすようにしましょう。
食事
稀にですが、口の中に水疱瘡の症状、発疹ができてしまうことがあります。
すると、痛みを感じ、ご飯を食べられなくなってしまうことがあります。
熱いものや刺激とあるものなどは避けた食事としましょう。
例えば、ぬるいスープ、ぬるいおかゆ、ゼリーや柔らかく煮たうどんなどですね。
水分補給だけはしっかりと、脱水症状に陥ららないようにきをつけましょう。
お風呂は?!
お風呂は、湯船には入らせないようにします。
お風呂に入り温まってしまうと、かゆみが強くなります。
かゆみがひどくなるとかきむしってしまい。水疱瘡の跡が残ってしまう原因となるので、湯船につかるのは避けましょう。
また、水疱瘡は水を経由し感染してしまうこともあります。
親子、兄弟間で水疱瘡の感染を防ぐためにも感染している子は湯船を避け、シャワーだけでさっと身体を洗い流すようにするとよいです。
発熱が見られている間は入浴、シャワーも控えましょう。
汗をよくかいてしまっているときは優しくタオルで拭き取るとよいです。
水疱瘡が大人に移ると危険?!
水疱瘡が大人に移ると危険というのは本当です。
免疫力が低下してしまっている大人が水疱瘡に感染すると、無菌性髄膜炎、脳炎。肺炎などの合併症が起こってしまうことがあるので注意が必要となります。
死亡率に関しても、
- 子供(1歳~14歳)の場合は10万人に1人。
- 15歳~17歳の場合は10万人に2.7人。
- 30歳~49歳の場合は10万人に25,2人。
というように大人の場合、重症化しやすい傾向があるのです。
子供が感染してしまった場合は大人への感染も注意が必要ですね。
特に妊娠中に水疱瘡に感染すると危険です。
十分に注意してください。
水疱瘡に罹ったことがない人が水疱瘡になると、胎児も感染し障害が残ってしまったり、流産の可能性もあります。
水疱瘡は予防接種で防げるの?
水疱瘡は予防接種で防ぐことができるのかということについてですが、約9割の確率で水疱瘡への抗体を体内で作ることができ予防できます。
100%予防することはできません。
しかし、感染した際に重症化を防ぎ症状を軽減することができるので予防接種を受けておきましょう。
予防接種の注意点
水疱瘡の予防接種は、2014年10月から定期接種となりました。
対象年齢である場合は、無料で接種を受けることができます。
対象は生後12ヶ月~36ヶ月となるので、1歳の誕生日前日~3歳の誕生日の前日までは受けることができますね。
2回の接種が必要となります。
過去に水疱瘡になったことがないというパパ、ママも予防接種を受けておいたほうがよいですね。
だいたい約8000円ほどで予防接種をうけることができますが、内科ごとにことなるので確認してみると確実ですね。
まとめ
水疱瘡かな?!と思った時は早めに受診しましょう。
重症化してしまい、死にいたるというデータもありますし、合併症を引き起こす可能性も高い病気なので、しっかりと受診し治療を受けましょう。
予防接種も受け、できるだけ感染を防ぎ、感染した場合も症状が重症化しないように努めたいですね。