赤ちゃんにくるみはNG!?いつからOK?アレルギー症状と対処法

くるみはお菓子などに含まれていることもある食材ですね。
とても美味しいのですが、赤ちゃんや子供に与えた際、アレルギーを引き起こしてしまう可能性のある食べ物なのです。
食物アレルギーの中でもあまり有名ではなく、くるみを与える時にアレルギーのことを知らなかったということも少くありません。
そこで今回は赤ちゃん、子供にくるみを与えるときはいつからなら大丈夫なのか、アレルギーの可能性やアレルギーの症状や対処法について詳しくご紹介していきますね。
目次
くるみでアレルギー!?
人間の身体には、ウイルスや細菌などの異物が侵入してきた時に、撃退するための抗体がつくられるという免疫システムが備わっていますね。
とても大切な免疫システムですが、この免疫システムが時に異物ではないものにまで反応してしまうことがあります。
この異常な免疫反応がアレルギーです。
アレルギーが起こってしまうと、発疹や蕁麻疹やひどいときは呼吸困難などに陥るという症状が起こります。
そんなアレルギーですが、くるみアレルギーというものがあります。
くるみを含めたナッツ類に対して免疫システムが反応してしまい、アレルギー反応がおこります。
くるみのアレルギーが起こってしまうと、他のナッツ類にもアレルギー反応が起こるようになってしまいます。
くるみアレルギーってどんな症状?
くるみアレルギーとなってしまうと以下のような症状が起こります。
アレルギー症状が強く出ていないと、アレルギーではなく体調不良となってしまうので見逃してしまうこともあるので注意が必要ですね。
- 蕁麻疹、湿疹
- 肌のかゆみ
- 下痢
- 嘔吐
- 腹痛
- 口や喉のかゆみ
- 咳や声の枯れ、呼吸困難
- 充血やめのかゆみ
- 鼻水や鼻づまり、くしゃみ
アレルギー症状が強くでてしまっていると、アナフィラキシーショックという状態に陥ってしまうこともあります。
アナフィラキシーショックとなると血圧低下、意識障害、等などの全身性の症状が起こります
赤ちゃんが上記のような症状が起こる前に、くるみを食べた、触ったということがあれば、くるみアレルギーの可能性がありますね。
食べたりしてから約5分間程で症状が進行してしまい、場合によっては命に関わる状態となってしまうこともあります。
症状が見られた場合は早急に病院へ受診し処置しましょう。
くるみはいつから大丈夫?
赤ちゃんや子供へくるみはいつからなら大丈夫なのかということについて不安になりますよね。
しかし、問題はアレルギーだけではありません。
アレルギーも心配なのですが、くるみやナッツ類などを噛み、飲み込む力が弱い赤ちゃんのうちは、喉や気管にくるみなどのナッツ類が詰まってしまうことがあるのです。
消費者庁では、3歳になるまではナッツを与えないようにという勧告を出しています。
そのため赤ちゃん、3歳になるまではくるみなどのナッツは与えないように気をつけましょう。
そして3歳になってから初めてくるみなどのナッツを与えるときはアレルギーに注意して与えます。
くるみをそのまま与えるのではなく、くるみを使ったお菓子やドレッシング、砕いた小さなくるみなどから与えてみてアレルギー反応が起こらないかどうか確認しましょう。
アレルギー反応が起こった場合、早急に病院へ受診し処置が受けられるように、病院が開いている時間帯に与えてみるようにするとよいです。
我が子はくるみアレルギー!?検査方法!
我が子はくるみアレルギーは否か確認してから与えたいという場合の検査方法についてです。
検査方法としては主に血液検査となります。
赤ちゃん、子供の血液を採取し、くるみが原因となるタンパク質に対してのIḡE抗体が血液中にどのくらいあるのかということが調べられます。
食物アレルギーの検査方法としは血液検査の他にも、アレルゲンの可能性のあるものを直接皮膚へ接触させることで反応を見るという皮膚検査というものもあります。
食物除去試験というアレルゲンの可能性のある食材を一定期間食べずに過ごし症状を見るという方法もあります。
子供のくるみアレルギーへの対処・対策方法は
子供のくるみアレルギーが判明したら、くるみを食べさせないようにしましょう。
くるみは嗜好品であり、調味料に含まれていることもあります。
また、お菓子類にも含まれていることがありますね。
調味料、ソース等など様々な場面で使用されます。
そのため、くるみそのものだけを避けるのではなく、くるみが使われているソースやドレッシング、お菓子などではないかということもついても確認することが必要となります。
また、くるみアレルギーであるという場合、ヘーゼルナッツ、カシューナッツ、ピスタチオ、ブラジルナッツ類も他のナッツ類と比べると約3割ほどの確率でアレルギー反応が起こるとされているため共に注意し避けたほうが良いでしょう。
万が一、アレルギーがあるのにも関わらずくるみやくるみが含まれているものを食べてしまったあ場合は、アレルギーを抑制するための内服薬、又はステロイド約、エピペン注射などが用いられ症状を軽減させるという処置が行われます。
食べてしまった場合は迅速な受診が大切ですね。
くるみアレルギーと分かっても、ある一定の量までなら食べても大丈夫ということもあるので医師と相談して決めましょう。
くるみでアナフィラキシーショックが起こってしまったら…
くるみによるアレルギー反応によりアナフィラキシーショックとなってしまった場合、すぐにエピペンを使用し症状を和らげる必要があります。
エピペンはアナフィラキシーショックの症状を和らげるためのアドレナリンという薬剤を自分で注射できる器具となります。
エピペンを処方してもらうことで緊急時に備えることができますね。
しかし、体重15キロ未満の子供の場合、エピペンを使用することができません。
対処するためには抗アレルギー薬、又はステロイド薬での対処が必要となります。
子供がくるみを誤って食べてしまい、アナフィラキシーショックが起こった場合は、早急に医療機関に受診しましょう。
また、検査によりくるみアレルギーが判明した際に、万が一食べてしまったときの対処法について確認しておくとよいですね。
まとめ
くるみアレルギーについて知っておくことが大切ですね。
知らずに与えてしまうこともある食材です。
また、3歳未満の子供にはナッツ類を与えないようにするということも大切です。
自宅では気をつけていても、パパママ以外の大人と過ごすことがある場合、誤って与えてしまうということもあるので、子供に関わる周囲の大人との情報もシェアしておくとよいですね。
もし、くるみアレルギーの症状が現れた場合は早急に受診するようにしましょう。